電気化学会第89回大会(令和4年度・第2回研究会)のご案内

2022-2-28

令和4年度第2回研究会(講演会)を(公社)電気化学会第 89回大会のシンポジウム「キャパシタ技術の新しい展開」として開催致します。特別講演(特集:束縛空間がもたらすもつれた固液界面の制御4件・受賞講演(技術賞)ならびに一般講演・学生講演が予定されております。多数ご参集くださいますようご案内申し上げます。なお、シンポジウム参加には第89回大会への参加登録が必要です。詳細につきましては電気化学会のホームページをご参照下さい。
pdf開催案内PDF版

なお、今回の特別講演のテーマである「束縛空間がもたらすもつれた固液界面の制御」について以下にご説明致します。
「束縛空間がもたらすもつれた固液界面」は、基本的にはキャパシタの電極界面科学を起点とした新しい概念で、現在、杉本先生が中心になって関連の学術領域を立ち上げようとしております。特別講演の演者は、上記の学術領域の立ち上げに関係が深い先生方です。

------------------「束縛空間がもたらすもつれた固液界面」とは?------------------
ナノサイズの狭い空間中では束縛された物質が細孔壁から強い異相間相互作用を受け、従来の界面モデルでは説明できない現象が起こります。この強相関界面を「もつれた界面」と定義します。この「もつれた固液界面」を解明し、制御することによって、古典的電気二重層モデルを刷新し、新しい学理(Entanglementics)を確立します。Entanglementicsの確立は、固液界面を利用した各種応用(環境、エネルギー、生命科学分野)に革新的な発展を促すことが期待されます。
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また、特別講演の最後に全体討論の場を設けました。「束縛空間がもたらすもつれた固液界面」に関して講師の先生方と意見交換・討論を行う予定ですので、是非、ご参加下さい。


日時: 令和4年3月15日~16日(第88回大会は17日まで)
場所: オンライン開催

プログラム


1J12(特別講演) 「キャパシタ電極中におけるイオン液体の特異な構造とキャパシタ特性への影響 」
二村 竜祐 氏(信州大学)
1J13(特別講演) 「電解液中のイオン輸送挙動の解析および束縛空間内における電解液状態の推測 」
内田 悟史 氏(産業技術総合研究所)
1J14(特別講演) 「電気化学界面とマルチスケール計算科学」
古山 通久 氏(信州大学)
1J15(特別講演) 「ナノ結晶界面・結晶内のイオン配列制御による蓄電反応の高速化 」
岩間 悦郎 氏(東京農工大学)
  *特別講演の後に全体討論を行います。
2J04(受賞講演) 「低抵抗3000F大型リチウムイオンキャパシタの開発と民生品への応用化」
安東 信雄 氏(武蔵エナジーソリューションズ(株))

 

参加申込

電気化学会第89会大会ホームページをご参照下さい。


【お問い合わせ】

〒376-8515    群馬県 桐生市 天神町1-5-1
群馬大学 大学院理工学府 分子科学部門内
キャパシタ技術委員会事務局
Tel: 0277-30-1352(白石), 1359(畠山)  Fax: 0277-30-1353
E-mail: capatech@electrochem.jp


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